パンチングメタルの基本

パンチングメタルとは

金属製のシートや板にパンチとダイを用いて打ち抜き加工をほどこし、孔(穴)をあけたもののことです。多孔板または、スクリーン、打ち抜き金網、perforated metal(パーフォレーテッド・メタル)とも呼ばれています。

孔ピッチ

孔と孔の中心間隔(mm)のことです。ピッチはPで表します。P10は、10 mm間隔を意味します。

フチ

パンチング(打ち抜き)範囲の周りの余白の部分のことです。素材端面が孔の半欠けのフチ無し仕様もあります。

千鳥(ちどり)

60°千鳥(ろくじゅうどちどり)は孔を正三角形状に結んだ配置です。45°千鳥(よんじゅうごどちどり)は、サイコロの五の並び(配列)です。ほかにも、特殊な角度や変則的な並びの仕様があります。

並列

サイコロの四、六の目の形状のように、縦横の孔が直線状に並んだ配列のことです。

マイナス孔

加工する母材の板厚より小さい直径の孔を指します。

バリ

パンチング、切断加工時にできるかえりのことです。

反り

主に、打ち抜き加工で生じる材料の表と裏の伸びの差によって生じます。

キャンバー

長尺ものの素材の長手方向に対する横曲りのことです。スリット、シャーリング、パンチングなどの加工の際に生じることがあります。

パンチング加工

パンチとダイと呼ばれる金型を使って板状やシート状の材料を打ち抜く加工方法のことです。パンチング加工は一般的にほかの加工方法に比べて加工時間が短く、安価で規則正しい配列で孔をあけることができます。 また、専用の金型を作れば色々な形状の孔をあけることも可能です。さらに、配列や孔の形状・大きさを工夫することでデザイン性を持たせることができ、装飾用パネルとしてもご使用いただけます。

孔と穴

一般的に“あな”を意味する場合、「穴」と「孔」が漢字として用いられています。各種辞書などによると、穴はくぼんだあな(底のあるあな)、孔は突き抜けたあなという原義の解説があるため、弊社では基本的に「孔」を用いています。