新たな時代の細胞培養を革新する、Micropattern基板「CellPattern™」をご紹介します

「Cell Pattern™」は、ガラス表面を特殊加工によりパターン化した接着領域に限定して細胞を接着させ培養するディッシュです。従来の方法では細胞外基質を塗布することで接着領域を作成していましたが、細胞は時間とともに接着領域から逃げて行きました。「Cell Pattern™」は領域外を細胞が非接着になるようにコートされているため、細胞接着を領域にしっかりと限定して⻑時間の培養が可能となりました。 これにより、細胞の挙動を⻑時間にわたって観察できるばかりか、領域間での細胞非接触での相互交流の研究やガン細胞などでスフェロイドを作成するなどが可能となり、新たな研究の展望が広がります。また、従来のMicropattern基板では可視化が難しかった接着領域も、蛍光染色によって 蛍光顕微鏡下で容易に可視化できるようになりました。

「Cell Pattern™」は、2つの異なる加工方法で作製されています。1つは、ガラス面を細胞が非接着になるようにコート処理し、任意形状の孔の空いたマスクを載せ、上部からプラズマ処理を行う方法(マスク法)です。もう1つはマスクを使わず、コートに顕微鏡下でレーザー照射することで任意の形状に接着領域を作る方法(レーザー法)です。

CellPattern™を活用した一例をご紹介します。

【図1】直径100 µmの円形領域内にのみ細胞が接着します。蛍光染色により、接着領域(黒い部分)を一目瞭然に確認できます。
【図2】直径100 µmの円形領域内での細胞の運動軌跡を時系列で追跡した事例です。運動性の高い細胞でもタイムラプス動画を撮影可能となります。
【図3】細胞サイズの接着領域を格子状に配列することで、細胞をその中に格子状に配置できます。
【図4】ハート、ダイヤ、スペード、クローバーなど4種のトランプ柄領域でのCOS1細胞の接着の様子。ガン細胞の場合、領域内で増殖を繰返す結果、スフェロイド様細胞塊が形成されます。

仕様

「Cell Pattern™」は、ガラスボトムディッシュ(φ35 mmディッシュ、カバーφ27 mm)の内部底面に細胞非接着コートを施し、中央部およそ3.5 mm内に複数の指定の細胞接着領域パターンを作成しています。

【ご注意】

*Cell Pattern™を開封後は、速やかに使用していただくようお願いいたします。

未使用の場合は、直射日光を避け冷蔵保存にて6カ月間保存が可能です。

*接着領域の可視化には、細胞を載せる前に蛍光染色することをお勧めします。

蛍光試薬は別途購入が必要です。

*「Cell Pattern™」は一部の細胞には適応されない場合がありますが、今後のお客さまからのアンケート結果

などをもとに、さらに有効な細胞種について情報を公開してまいります。

Cell Pattern™」を使って、新たなる細胞研究の扉を開きましょう!

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