フィルター(すくい取り)
湯切り
一般家庭や厨房で使用されており、茹で上がった麺を湯からあげ、水切りする際に使用します。
パンチングの孔をより細かくすることで麺が飛び出すことを防止し、かつ、しっかり湯切りをする効果が期待できます。麺の太さやコシに合わせて孔の形状、大きさ、分布を最適化することによりさらに速く水切りが可能となるかもしれません。
また、持ち手部分を取りつけることで持ちやすく、手元に孔を開けることで使用後もフックなどで吊るして乾かすことが可能になります。ステンレス製が主流ですが、ザルとしての併用目的でシリコン製や樹脂製のものもあります。
フライバスケット/フライヤー
フライバスケットとは、料理の際にフライヤーの中から揚げ物を取り出すための金属製のかごのことです。パンチングによる孔あけ材料や網目状素材(金網)を用いることで、孔や隙間から油を落とし高温の油から揚げ物を一度にすくい取ることができます。また、そのまま短時間置くことで余分な油を切るためにも使えます。
このほか、何種類かの揚げ物を同時に行いたいときに仕切りとしてフライバスケットを使用して、異なる種類の揚げ物同士が混ざらないようにしたり、また、ほかのものと加熱中にくっついてしまうことを防止したりする際に有効です。かき揚げや串揚げを大量に作るときにも使用されます。金属素材としては、一般的にステンレスが使用されています。
定形的な模様のパンチングメタル製品だけでなく、店先やカウンターなどビジュアルに訴えることが有効な場所で使用する場合は、孔の配置や大きさ、形状をアレンジしたデザイン性のあるフライバスケットもおもしろいかもしれません。
また、食品工業での生産現場の油揚げや加熱の工程では、同じコンセプトで大型になったものを用いることができます。パンチングメタルの場合は金網のようにすき間に食材が挟まることもなく清掃も容易です。また、強度があるので、熱加工する食材をパンチングメタルを板状に加工したパネルの上に安定して載せることも可能です。
孔の配置を自由に行えるので、食品や食材を加工する際に、熱された空気や油、湯の通り具合を調整したり、孔の大きさやデザインで目印部を作って食材の位置決めに利用したりするなど、食品加工現場でのニーズに応じてフレキシブルに対応できます。