パンチングメタルとは
孔のあいた金属パネル(パンチングメタル)は街中のいたるところで目にする機会があると思います。
なぜ金属に孔をあけるのかというと、金属の強度を活かしつつ、孔をあけることで軽量化したり、あけた孔から光や音、風や熱、液体などを通したり、装飾性・デザイン性を与えるなどさまざまな機能性を持たせることができます。
つまり金属の強度+機能性=パンチングメタルと言えるのではないでしょうか。
このページではパンチングメタルの内装・外装パネルや、孔形状・配置、定尺(規格)サイズ、機能、開孔率(開口率)など、パンチングメタルの情報をわかりやすく説明しています。
パンチング加工とは
パンチとダイと呼ばれる金型を使って板状やシート状の材料を打ち抜く加工方法のことです。
パンチング加工は一般的にほかの加工方法に比べて加工時間が短く、安価で規則正しい配列で孔をあけることができます。
また、専用の金型を作れば色々な形状の孔をあけることも可能です。
さらに、配列や孔の形状・大きさを工夫することでデザイン性を持たせることができ、装飾用パネルとしてもご使用いただけます。
パンチングメタルの孔の形
孔の形で最も用いられているのは丸孔(まるあな)で、丸孔以外にも角孔(かくあな)や長孔(ながあな)などが一般的で、ほかにも丸孔と十文字が交互にあいた〇十(まるじゅう)と呼ばれますパターンもあります。
内外装材として使用されるデザイン系パンチングメタル
パンチングメタルの機能性にデザイン性をプラスするデザイン系パンチングメタル。
弊社でご用意するデザインからお客さまのデザインしたイラストや柄までをパンチングメタルで表現。
建築用の内外装材として高い意匠性を持ち独創性ある表現を実現します。
デザインパンチング
パンチングメタルの孔数、孔径、配列パターンや孔形状の組み合わせにより、パンチングメタルにファブリックのような模様を付加することで、メタル素材によりゆたかな表現力を実現いたします。
フリー・アート・パーフォレーション
お客さまのご希望のデザインや写真をご用意いただくことで世界に一つだけのパンチングメタルとして製作いたします。
特別な空間デザインの創造にお役立てください。
パンチングメタルの代表的な材料について
パンチングメタルの材料としては、鋼板、メッキ鋼板、カラー鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板、チタン板などの金属材料が一般的ですが、プラスチックフィルムで養生したものや、コイルでの供給も可能です。
パンチングメタルの定尺サイズ(規格)
弊社規格に基づく一定サイズ(標準寸法)です。
各材料の鋼帯に適用されるJIS規格に準拠した寸法のものを使用しております。
パンチングメタルの定尺品(規格品)の詳細説明は以下のページよりご確認ください。
弊社で通常取り扱っております定尺品のサイズは以下の通りです。
以下のサイズに対して、それぞれ孔径(φ)とピッチ(P)の各種組み合わせによるパンチング加工を行います。
ステンレスパンチングメタルの定尺サイズ(規格)
- 1000 mm × 2000 mm(メーター板)
- 1219 mm × 2438 mm(シハチ板)
鉄パンチングメタルの定尺サイズ(規格)
- 914 mm × 1829 mm(サブロク板)
- 1219 mm × 2438 mm(シハチ板)
アルミパンチングメタルの定尺サイズ(規格)
- 1000 mm × 2000 mm(メーター板)
- 1250 mm × 2500 mm(シハチ板)
上記以外のサイズの商品にも対応いたしておりますので、お問い合わせください。
パンチングメタル定尺品(規格品)は松陽産業株式会社ショッピングサイトから購入いただけます。
ショッピングサイトではご希望サイズへの切断加工や着色加工も承っております。ぜひアクセスして幅広い品ぞろえをご覧ください。
パンチングメタルのサンプルについて
パンチングメタルの2次加工や機能について
パンチングメタルに2次加工してさまざまな特性を付与することでより多くの用途に適用できます。
また、パンチングメタルの持つ機能を最大限に引き出す設計とあわせれば、各素材の持つ可能性を無限に広げることが可能です。
パンチングメタルの2次加工
パンチングメタルに対して各種2次加工を施すことができます。
例として、円筒や異型形状への切断、曲げ、表面処理、着色、さらには組み立てなどを挙げることができます。
具体的な例については、”2次加工をみる”をご覧ください。
パンチングメタルの機能
パンチングメタルはそれ自体で、あるいは、各種材料と組み合わせることで、いろいろな機能を持つことができます。
例えば、軽量、強度、遮音、吸音、遮光、採光、通気、通風、装飾、デザイン、濾過、拡散、熱伝導、熱放射というキーワードであらわすことができる役割を果たします。
具体的な内容については”機能でかんがえる”をご覧ください。
これだけは知っておきたいパンチングメタル4つの基礎知識
1.パンチングメタルの各部の名称
孔径
パンチング(打抜き)した孔の大きさをあらわしたものです。
孔の形は、丸・四角・六角形などさまざまなものがあります。
ピッチ
孔と孔の中心間隔(mm)のことです。
ピッチはPで表現します。P10は、10 mm 間隔を意味します。
フチ
パンチング(打抜き)範囲のまわりの余白の部分のことです。
素材端面の孔が半欠け状のフチ無し仕様もあります。
2.孔の配列について
孔の配列では、千鳥(ちどり)と呼ばれる互い違いに孔があいたものがよく用いられます。
以下のような60°千鳥(ろくじゅうどちどり)や45°千鳥(よんじゅうごどちどり)、並列に並んだものがポピュラーです。
以下以外の特殊な配列(変則ピッチ)にも対応いたしますのでご相談ください。
60°千鳥
45°千鳥
並列
3.パンチングメタルの孔の向き(ピッチ方向について)
同じ孔の配列であっても、60°千鳥や特殊な孔形状のものは90°配置の方向を変えることで見え方や雰囲気が変わります。
ご指定がある場合や多数のパンチングメタルを並べて使用される場合などはご注意ください。
4.開孔率(開口率)
パンチング加工により打ち抜いた開孔部分の全体面積に占める割合を開孔率といい、パーセントで表します。
目的や用途により各種の開孔率を選択することができます。
条件を設定いただくと開孔率の自動算出が可能なツールもご用意しております。
豆知識
一般的に“あな”を意味する場合、「穴」と「孔」が漢字として用いられています。各種辞書などによると、穴はくぼんだあな(底のあるあな)、孔は突き抜けたあなという原義の解説があるため、弊社では基本的に「孔」を用いています。
パンチングメタルを1枚から購入可能な通販サイト
各種のパンチングメタルを当社直営のショッピングサイトで1枚からお買い求めいただけます。多様なパターンの豊富な在庫商品を見積いらずのかんたんネット決済で注文が可能。
東西の配送センターによる迅速な発送で短納期にも対応いたします。